現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 四半世紀もサイズは同じだしパワーも64馬力! ずっと規格が変わらないけど軽自動車はメチャメチャ進化していた!!

ここから本文です

四半世紀もサイズは同じだしパワーも64馬力! ずっと規格が変わらないけど軽自動車はメチャメチャ進化していた!!

掲載 更新 69
四半世紀もサイズは同じだしパワーも64馬力! ずっと規格が変わらないけど軽自動車はメチャメチャ進化していた!!

 この記事をまとめると

■現行の軽自動車の規格は1998年から四半世紀も変わっていない

日本でバカ売れしている軽ハイトワゴン! どう考えても「横風に弱そう」だけど安心して走れる理由とは?

■64馬力の自主規制は1987年から現在まで続いている

■軽自動車は数十年前のモデルと比較にならないほど進化しており、これからも進化を続ける

 軽自動車ってずっと同じ規格だけど進化してるの?

 いまや日本において新車販売の4割近くを占めるまでに至った軽自動車。ボディサイズやエンジン排気量制限を受けた規格のなかで、独自の進化を遂げ、日本人が必要とする機能をできるかぎり凝縮し、なるべく安価に販売。そうしたパッケージングが人気につながっているのだろう。

 見方を変えると、グローバルモデルとして開発されたコンパクトカーがボディを大きくしていく一方、軽自動車はサイズが限られていることで、とくに古い街並みの細い道や狭い駐車スペースにおいて使いやすさをキープしていることが支持されているという見方もできる。

 とはいえ、軽自動車の規格というのは長らく変わっていない。全長3.4m・全幅1.48m・全高2.0mという現在の軽自動車規格に変わったのは1998年秋のことである。つまり、四半世紀も規格は見直されていないのだ。

 さらにいえば、軽自動車のエンジン排気量が660ccとなったのは1990年1月のことである。元号でいうと平成2年とかなり昔の話である。もっとさかのぼると、軽自動車のエンジンが最高出力64馬力と自主規制されるきっかけとなった初代アルトワークスが生まれたのは1987年、昭和62年のことだ。

 軽自動車の排気量が550ccだった昭和の時代から最高出力が変わっていないというのは、あまりにも進化をしていないという風に感じるかもしれない。

 では、エンジン排気量が660ccで、最高出力が64馬力(47kW)に自主規制されている軽自動車のパワートレインは、何十年も進化していないのかといえば、まったくそんなことはない。

 平成初期と現在の軽自動車を同じコンディションで乗り比べることは難しいが、筆者の記憶でいえば完全に別物となっている。NAエンジンであっても現在の軽自動車は圧倒的に余裕があり、静かで快適で、なおかつリニアにパワーを味わうことができる。

 その理由としては、エンジンメカニズムの進化が挙げられる。具体的には、燃料噴射制御・可変バルブタイミング機構・ダイレクトイグニッションといった要素が主なところだ。

 平成初期ではキャブレター仕様も珍しくなかった燃料噴射システムは、いまではインジェクションのコンピュータ制御が当たり前になっている。制御プログラムについても25年前とは比べものにならないほど緻密だ。

 さらに、スパークプラグの点火制御についても、かつては機械式のデスビに頼っていたが、現在ではコンピュータ制御のダイレクトイグニッションとなっている。これにより、点火時期の絶妙なコントロールが可能となったのは大きい。

 また、カムシャフトを動かすことでバルブタイミングを調整する機構も、ほとんどの軽自動車に備わっている。これも燃焼の最適化につながるものだ。

 ミッションもすごかった!

 このように、エンジンの進化も大きいが、さらに燃費と快適性の向上に貢献しているといえるのがトランスミッションだ。

 平成初期の軽自動車においてはATの主流は3速タイプで、エンジンを高回転まで引っ張ってシフトアップするという制御になっているクルマも多かった。

 しかし、ご存じのように現在の軽自動車においてはCVTが主流となっている。無段変速による滑らかな加速、巡行時にはエンジンを低回転とすることでノイズを抑え、燃費改善にもつなげている。

 CVTの乗り味やフィーリングについては賛否あるが、こと軽自動車のトランスミッションとしては非常に優秀で、軽自動車のパワートレインを洗練させたキーデバイスになったといえるだろう。

 スズキや日産/三菱が広く採用しているマイルドハイブリッドも燃費改善に効いている。ちょっとしたモーターアシストであっても、660ccと限られた排気量のエンジンにとっては非常に有効で、電動化によって軽自動車の走りが進化した点も見逃せない。

 今後の軽自動車は、フル電動パワートレインのEVが増えていくと予想される。そうなると、ますますスムースで静かな走りを味わえるようになるはずだ。軽自動車という規格は大きく変わらなくとも、クルマとしてのレベルアップは確実に果たしていくことが期待できる。

こんな記事も読まれています

トヨタ「“新”ハイエース」登場! 精悍“黒顔”×「オシャグリーン」も設定! めちゃアウトドア映えの新タイプ「アースカラーパッケージ」が追加 どんなモデル?
トヨタ「“新”ハイエース」登場! 精悍“黒顔”×「オシャグリーン」も設定! めちゃアウトドア映えの新タイプ「アースカラーパッケージ」が追加 どんなモデル?
くるまのニュース
【ロイヤルエンフィールド】正規販売店「ROYAL ENFIELD 広島」が6/14に移転プレオープン!
【ロイヤルエンフィールド】正規販売店「ROYAL ENFIELD 広島」が6/14に移転プレオープン!
バイクブロス
軽自動車は”特別ルール”で安全性能が低い!? アイデア豊富の[スペーシア]は販売1位の[N-BOX]にどう戦うのか
軽自動車は”特別ルール”で安全性能が低い!? アイデア豊富の[スペーシア]は販売1位の[N-BOX]にどう戦うのか
ベストカーWeb
新型BMW「M4 GT3 EVO」と「M4 GT4 EVO」が初披露! STI辰己英治総監督がラスト参戦のニュル24時間レースが始まります【みどり独乙通信】
新型BMW「M4 GT3 EVO」と「M4 GT4 EVO」が初披露! STI辰己英治総監督がラスト参戦のニュル24時間レースが始まります【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
2択アンケート「160万円で買うなら、新車の軽? 中古の普通車?」【クルマら部 車論調査】
2択アンケート「160万円で買うなら、新車の軽? 中古の普通車?」【クルマら部 車論調査】
レスポンス
【MotoGP】どうだ見たか! バスティアニーニ、クビ間近での2位表彰台獲得は「特別なこと」ギリギリオーバーテイクで猛アピール
【MotoGP】どうだ見たか! バスティアニーニ、クビ間近での2位表彰台獲得は「特別なこと」ギリギリオーバーテイクで猛アピール
motorsport.com 日本版
「ダンボールで車つくってみた!」トヨタと職人がタッグ組むと… 完璧再現の車内に驚き多数
「ダンボールで車つくってみた!」トヨタと職人がタッグ組むと… 完璧再現の車内に驚き多数
乗りものニュース
ヘッドライトの検査が「ロービームのみ」への変更で「落検車」続出の可能性! 旧車乗りに突きつけられる厳しい現実
ヘッドライトの検査が「ロービームのみ」への変更で「落検車」続出の可能性! 旧車乗りに突きつけられる厳しい現実
WEB CARTOP
「小型ミニバンのベンチマークに」人気のホンダ『フリード』前身モデルにも漲る自負【懐かしのカーカタログ】
「小型ミニバンのベンチマークに」人気のホンダ『フリード』前身モデルにも漲る自負【懐かしのカーカタログ】
レスポンス
緑よ、永遠に! ポルシェ、「フオリ・コンコルソ2024」に参加
緑よ、永遠に! ポルシェ、「フオリ・コンコルソ2024」に参加
LE VOLANT CARSMEET WEB
【F1メカ解説】メルセデスがモナコに持ち込んだ新型ウイング。初期のフィードバックは良好……”弱点”の少ないマシンへの第一歩に?
【F1メカ解説】メルセデスがモナコに持ち込んだ新型ウイング。初期のフィードバックは良好……”弱点”の少ないマシンへの第一歩に?
motorsport.com 日本版
最強au TOMSのセットアップを真似て勝利掴んだDeloitte TOMS。今までそれができなかったのはなぜか? 転機となったSFでの“気付き”
最強au TOMSのセットアップを真似て勝利掴んだDeloitte TOMS。今までそれができなかったのはなぜか? 転機となったSFでの“気付き”
motorsport.com 日本版
ヤマハ:鮮烈な初日から一転し苦戦。リンス「マシンの感触が変わった」/第7戦イタリアGP スプリント
ヤマハ:鮮烈な初日から一転し苦戦。リンス「マシンの感触が変わった」/第7戦イタリアGP スプリント
AUTOSPORT web
圏央道の渋滞鬼門「八王子JCT」を避けられる? 中央道へ逃げる“2つのバイパス”とは? 超ショートカット&整備中ルート
圏央道の渋滞鬼門「八王子JCT」を避けられる? 中央道へ逃げる“2つのバイパス”とは? 超ショートカット&整備中ルート
乗りものニュース
FIA、F1の予算制限の規定を見直し。産休手当やチームスタッフの福利厚生を制限から除外へ
FIA、F1の予算制限の規定を見直し。産休手当やチームスタッフの福利厚生を制限から除外へ
AUTOSPORT web
運転中に雨で前が見えづらいです。 「フロントガラスの手入れ」はしたほうが良いのでしょうか? 自分でやるコツはあるのでしょうか?
運転中に雨で前が見えづらいです。 「フロントガラスの手入れ」はしたほうが良いのでしょうか? 自分でやるコツはあるのでしょうか?
くるまのニュース
イケメン度高めなロイヤルエンフィールドのミドルクルーザー『スーパーメテオ650』にアクティブバイク女子、指出瑞貴が乗ってみました!!
イケメン度高めなロイヤルエンフィールドのミドルクルーザー『スーパーメテオ650』にアクティブバイク女子、指出瑞貴が乗ってみました!!
バイクのニュース
ベクトリクスが新型『I-Cargo』を初公開予定…BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2024
ベクトリクスが新型『I-Cargo』を初公開予定…BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2024
レスポンス

みんなのコメント

69件
  • bre********
    一番大事な規格を書き間違えるライターもライターだが、それに気づかず掲載する編集も編集だな。車のことなんかどうでもいいど仕事だから、ってか?
  • 何でサイズ変わってないっていって旧規格ワゴンRの画像使うの?
    CT系じゃなくて98年からのMC系の画像使うなら分かるけど
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

153.8168.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.0400.0万円

中古車を検索
アルトワークスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

153.8168.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.0400.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村